#YOurFreedom

#YOurFreedom

#YOurFreedom はジェンダーも国籍も年齢も問わない、様々な不自由が可視化され、共有される場所を生み出すためのプロジェクトだ。これは、人々が被っている暴力や差別、不自由をみんなが認識し、ノーと言うための行為だ。あらゆる不自由から自由になるために、この扉に私たちの被った不自由を貼り付け、いっぱいにして、この不自由な国に現れた不自由の扉を、こじ開ける。

あいちトリエンナーレ2019では、いくつかの作品展示が閉鎖、一時中止された。それは、8/3 にあいちトリエンナーレ内の「表現の不自由展その後」という展示に対して、展示作品を取り下げることを求める苦情やテロの予告などが相次ぎ、安全確保のために「不自由展」を閉鎖した事がきっかけとなっている。批判の中心には日韓の慰安婦問題を扱った「平和の少女像」、そして天皇を扱った「遠近を超えて」があった。これらの作品に対して保守思想の人々の批判が集中したのだ。

 

あいちトリエンナーレ2019の参加作家たちは「表現の不自由展その後」の展示中止に伴い様々な態度を表明した。展示再開を求めるステートメントの提出、抗議のために自身の作品を展示中止にすることの申し入れ、オルタナティブな場の設置などだ。そうした動きの中で、参加アーティストたちがゆるやかなネットワークを結び、現在閉鎖されている全てのトリエンナーレ出品作家の展示再開を目指すプロジェクト「Re FreedomAichi」を立ち上げた。

 

この#YOurFreedomプロジェクトは、ReFreedom_Aichiの活動の一環であり、ReFreedom_Aichi参加作家のキュンチョメが主体となって行われた。

#YOurFreedomプロジェクトはアーティスト、観客、SNS を通じた世界の人々の協働プロジェクトである。抗議のために自身の展示を中止したモニカ・メイヤーの作品"The Clothesline" にならい観客自身が「自分が経験した/ している不自由」をカードに書いて掲示していく。カードは、あいち芸術文化センター内の、展示を中止していた「表現の不自由展その後」の展示室への扉へと貼られていった。同時に#YOurFreedom のハッシュタグを使い、SNS 上でも投稿を募った。

 

扉の前には2種類の質問カードが、日本語、英語、韓国語で設置された。質問は以下の通り。

「あなたは自由を奪われたことはありますか?それはどんなものでしたか?」

「あなたが日常の中で見つけた 差別や偏見、我慢や諦めを強いられた具体的なエピソードを教えてください」

 

1日およそ100人の観客がカードに自分の経験や声を書いていった。そして多くの、ほとんど全ての観客がこの扉のまえで立ち止まり、長い時間をかけてカードを1枚ずつ読んでいった。カードには、自身が性的マイノリティであることで受けた差別、在日外国人であることで受けた差別などが書かれていたが、最も多かったのは女性であるがゆえに受けた差別であった。

 

 

ReFreedom_AichiのWEB

あいちトリエンナーレ、およびReFreedom_Aichiの詳しい時系列やアーカイブはこちら

 

 

プロジェクトの時系列

2019.8.03

表現の不自由展その後の閉鎖が決定される

 

9.10

ReFreedom_Aichi始動記者会見

 

9.12

YOur Freedom始動(あいち芸術文化センター、表現の不自由展その後の展示室扉前にて)

 

9.14

#YOurFreedom緊急会議×ワークショップイベントを開催

 

9.21

扉とその周辺の壁がカードで埋め尽くされたため、扉を開き、カードを貼るスペースをCIRの展示室内および、不自由展の展示室を塞ぐ可動壁にまで広げる。

 

10.8

あいちトリエンナーレ2019全作品の展示が再開される

それに伴い扉、壁、CIRの展示室内に貼られたカードを撤去。かわりに、不自由展を塞いでいた可動壁に残されていた壁とそこに貼られたカードをあいち芸術文化センター8階に展示。ひとつのモンミュメントとして回帰終了まで展示されつづけた。